2010年 04月 21日
人生いろいろ~37回目の節目に |
3月の怒涛の論文生活を抜け、4月に短期間日本への一時帰国を楽しみ、いよいよ5月の口頭試問へ向けて、イギリスへ戻る・・・つもりがまだ日本にいる。例のアイスランドの火山噴火の影響だ。飛行機が急遽飛行禁止になった15日から数日後の本日4月21日、私は再渡英するはずだった。じりじりと数日間航空会社のHPの更新を見つめた後、私のフライトは欠航となった。
天災なので仕方がない、と思うしかないのだが。こういう時はいろいろな思いが交錯するもので、考えないようにしようとしていてもいろいろと考えてしまうものだ。何となく、ただ漠然と21日には飛行再開なのでは、と感じていたが、やはり21日に飛行機は飛んだ。しかしこれは15日の遅延便のための臨時便であって(噴火当日の15日の便は「遅延」、16~21日の便は「欠航」扱いなのだ)、21日のチケットを持っている私が乗ることはできない。もう少しだったのに。
欠航とわかるとその便に乗る予定だった人は再予約に回され(私の利用する航空会社のシステムでは。)、私の予約確保できた便はなんと5月に入ってから。仕方がない、と自分を納得させるしかない。幸い旅行中の人たちと違って、寝るベッドはある。暖かい。家族が近くにいる。今できるのは毎日キャンセル待ちの申し込みをする電話をかけることくらい。
こんな中途半端な今日、私は37歳の誕生日を迎えた。最近の嬉しかったことといえば、何故かここ数ヶ月自分は37歳と思い込んでいて(実際あるメンバーシップの申し込みに37と書き込んでいた)、それが間違いと気づいたこと。思わぬ誤算。仕切りなおして40になるまでの3年間、じっくり頑張ろう。
誕生日といえば、糸井重里さんと脳科学者の池谷裕二さんの対談集『海馬』の中で、30歳の誕生日をいかに過ごしたかがその人の人生を端的に表しているというような話の箇所があって、なるほどな、と思ったことがある。それって、毎年の誕生日でもそれは小出しに表れているんだと思う。30歳の誕生日、私は「一生に一度きり」と思った(その当時は、ね)イギリス留学の真っ只中、ちょっと事情で引っ越して70歳イギリス人大家さんのおじさんと2人暮らし。その朝「私、今日誕生日なんだよね~」と言うとおじさん(ジャック)は「じゃ、飲みに行こうぜ」とパブに誘ってくれた。しかしその年、ちょうどその日はイースターホリデーでどこのパブも昼間ドリンクのみの開店で、パブご飯にありつけなかった。そしてジャックと2人で辿りついたのが、ジャックの所属していたLabour Clubという労働組合のような組織のパブ。パブといっても学食のような場所で、そこで豪華なフル・イングリッシュ・ブレックファストとビールを頂いた。そこは退職したもと労働者の憩いの場でもあるので、間もなく私はたくさんのおじーさんたちに囲まれて、ハッピーバースデーを言われたのだった。そんな人生。「ちょっと残念だけど、まあまあ幸せな人生」。そんな気がする。今回の件も合わせると「あともう少しだったのに。でもまぁ最悪でもない」。なるほど私の人生はそんな感じがする。
これからの人生を変えるのは私次第。さて。どんな感じにしていこうか。
天災なので仕方がない、と思うしかないのだが。こういう時はいろいろな思いが交錯するもので、考えないようにしようとしていてもいろいろと考えてしまうものだ。何となく、ただ漠然と21日には飛行再開なのでは、と感じていたが、やはり21日に飛行機は飛んだ。しかしこれは15日の遅延便のための臨時便であって(噴火当日の15日の便は「遅延」、16~21日の便は「欠航」扱いなのだ)、21日のチケットを持っている私が乗ることはできない。もう少しだったのに。
欠航とわかるとその便に乗る予定だった人は再予約に回され(私の利用する航空会社のシステムでは。)、私の予約確保できた便はなんと5月に入ってから。仕方がない、と自分を納得させるしかない。幸い旅行中の人たちと違って、寝るベッドはある。暖かい。家族が近くにいる。今できるのは毎日キャンセル待ちの申し込みをする電話をかけることくらい。
こんな中途半端な今日、私は37歳の誕生日を迎えた。最近の嬉しかったことといえば、何故かここ数ヶ月自分は37歳と思い込んでいて(実際あるメンバーシップの申し込みに37と書き込んでいた)、それが間違いと気づいたこと。思わぬ誤算。仕切りなおして40になるまでの3年間、じっくり頑張ろう。
誕生日といえば、糸井重里さんと脳科学者の池谷裕二さんの対談集『海馬』の中で、30歳の誕生日をいかに過ごしたかがその人の人生を端的に表しているというような話の箇所があって、なるほどな、と思ったことがある。それって、毎年の誕生日でもそれは小出しに表れているんだと思う。30歳の誕生日、私は「一生に一度きり」と思った(その当時は、ね)イギリス留学の真っ只中、ちょっと事情で引っ越して70歳イギリス人大家さんのおじさんと2人暮らし。その朝「私、今日誕生日なんだよね~」と言うとおじさん(ジャック)は「じゃ、飲みに行こうぜ」とパブに誘ってくれた。しかしその年、ちょうどその日はイースターホリデーでどこのパブも昼間ドリンクのみの開店で、パブご飯にありつけなかった。そしてジャックと2人で辿りついたのが、ジャックの所属していたLabour Clubという労働組合のような組織のパブ。パブといっても学食のような場所で、そこで豪華なフル・イングリッシュ・ブレックファストとビールを頂いた。そこは退職したもと労働者の憩いの場でもあるので、間もなく私はたくさんのおじーさんたちに囲まれて、ハッピーバースデーを言われたのだった。そんな人生。「ちょっと残念だけど、まあまあ幸せな人生」。そんな気がする。今回の件も合わせると「あともう少しだったのに。でもまぁ最悪でもない」。なるほど私の人生はそんな感じがする。
これからの人生を変えるのは私次第。さて。どんな感じにしていこうか。
by vcuko
| 2010-04-21 11:20
| 人生いろいろ